シーケンス

iSeq 100上でのシーケンスは、クラスター形成、シーケンス、および解析の各ステップで構成されています。それぞれのステップはシーケンスラン中に自動的に実行されます。システム設定に応じて、ランの完了後に装置外で追加の解析が行われます。

クラスター形成ライブラリーが自動的に一本鎖に変性され、さらに装置上で希釈されます。クラスター形成中、単一DNA分子がフローセルの表面に結合し、増幅されてクラスターを形成します。
シーケンス:クラスターは1色法ケミストリーを使ってイメージ化されます。1色法ケミストリーは1つの蛍光標識と2つのイメージ取得サイクルを使って4つのヌクレオチドの情報をエンコードします。初めのイメージ取得サイクルはアデニン(A)とチミン(T)を検出します。その後ケミストリーサイクルによってAから蛍光色素が解離され、同時に同様の色素がシトシン(C)に付加されます。2回目のイメージ取得サイクルではCとTを検出します。2回目のイメージ取得サイクルの完了後、Real-Time Analysisソフトウェアによってベースコーリング、フィルタリング、およびクオリティスコアリングが行われます。このプロセスがシーケンスのサイクルごとに繰り返されます。1色法ケミストリーについて詳しくは、「ベースコーリング」を参照してください。
解析:ランの実行中に、データ解析用のベースコールファイル(*.bcl)が自動的に指定の出力フォルダーに転送されます。データ解析方法は、アプリケーションおよびシステム設定によって異なります。