メンテナンス
以下のセクションでは、Illumina iSeq 100システムのメンテナンス手順について説明します。
シーケンスランを行うには、ローカルハードドライブに約2 Gbのスペースが必要です。ハードドライブの空きスペースが少ないときは、警告通知が表示されます。次のステップに従って、完了したランを削除し、スペースを空けてください。
ランの削除は、オペレーティングシステムから手動で行うのではなく、iSeq 100 Control Softwareを使用して行ってください。手動でランを削除すると、コントロールソフトウェアに悪影響が及ぶ可能性があります。
1. | コントロールソフトウェアメニューから[Process Management]を選択します。 |
[Process Management]画面が開き、ローカルハードドライブに保存されているランのリストが表示されます。
2. | 削除するランの行の[Delete Run]を選択します。 |
ランを削除すると、ローカルのランフォルダーが削除されます。ランフォルダーのコピーである出力フォルダーは残ります。
3. | ダイアログボックスで[Yes, Delete Run]を選択してランの削除を確定します。 |
4. | 削除するランごとに、ステップ2および3を繰り返します。 |
5. | 終了したら、[Process Management]を閉じて[Home]画面に戻ります。 |
エアフィルターは使い切りの発泡体で、装置背面の2つのファンをカバーします。このフィルターにより、システムが適切に冷却され、システムへの異物の侵入が防止されます。エアフィルターは、最初から装置に1つ装着されており、予備のフィルターが1つ付属しています。追加の予備フィルターは保証に含まれています。イルミナからご購入いただくこともできます。
初回セットアップを開始したときから、ソフトウェアは6か月ごとにエアフィルター交換の指示を表示します。次の手順に従って使用期限が切れたエアフィルターを交換します。
1. | 装置を適切な場所に置き、簡単に背面にアクセスできるようにします。 |
2. | 次の図に示すように、装置背面にある上のパネルの右側を押してロックを解除します。 |
3. | パネルを装置から取り外します。 |
4. | エアフィルターをパネルの中央から取り外し、処分します。 |
5. | 新しいエアフィルターをパネルに配置し、押し込んで固定します。 |
6. | 2つのパネルフックを装置の穴に挿入し、パネルを押し込んで取り付けます。 |
7. | 装置を元の場所に戻します。 |
8. | [Filter Changed]を選択し、先へ進みます。 |
装置を安全に再設置するには、以下の手順に従います。新しい設置場所が、「サイトの準備」に記載された要件を満たしていることを確認してください。
装置を返品する場合は、このセクションを飛ばして「事前交換」を参照してください。
1. | コントロールソフトウェアメニューから[Shut Down Instrument]を選択します。 |
2. | システムがシャットダウンしない場合は、装置左側の電源ボタンを光が消えるまで押し続けます。 |
3. | 電源ボタンが点滅したら、背面パネルのトグルスイッチを電源オフ(Ο)の側に押します。 |
電源をオフにした後、電源ボタンが点滅し続ける場合があります。
背面パネルコンポーネント
- イーサネットポート:オプションのイーサネットケーブルを接続します。
- USBポート:補助的なコンポーネントを接続するために2ポートあります。
- トグルスイッチ:装置の電源のオンとオフを切り替えます。
- AC電源インレット:電源コードを接続します。
4. | 電源コードをコンセントから抜き、背面パネルのAC電源インレットからも抜きます。 |
5. | 該当する場合、イーサネットケーブルを壁のアウトレットから抜き、背面パネルのイーサネットポートからケーブルを抜きます。 |
6. | 装置を必要な場所に再設置します。 |
装置の重量は15.9 kg(35ポンド)あるため、2人で持ち上げてください。
7. | モニターを上げます。 |
8. | 装置をネットワークに接続する場合は、イーサネットケーブルをイーサネットポートに接続します。 |
9. | 電源コードを背面パネルのAC電源インレットに差し込み、コンセントに接続します。 |
10. | トグルスイッチを電源オン(I)の側に押します。 |
11. | 電源ボタンが点滅したら、電源ボタンを押します。 |
12. | オペレーティングシステムがロードされるまで、5分ほど待ちます。オペレーティングシステムがロードされたら、システムにログインします。 |
コントロールソフトウェアが起動し、システムが初期化されます。システムが初期化されるまで、5分ほど待ちます。初期化が完了すると[Home]画面が表示されます。
外部システムコンポーネント
- 電源ボタン:装置の電源をコントロールし、システムの電源がオン(点灯)、オフ(消灯)、またはAC電源が入ったままのオフ(点滅)のいずれかであることを示します。
- タッチスクリーンモニター:iSeq 100 Control Softwareインターフェースを使用してシステムの設定やセットアップを可能とします。
- ステータスバー:システムステータスを示し、シーケンスの準備ができる状態は緑、処理中は青、注意が必要な場合はオレンジになります。
- 消耗品コンパートメント:ラン中の消耗品を格納します。
- ドリップトレイドア:漏れた液体を受け止めるドリップトレイにアクセスします。